ガチ恋派

アイドルのライブ会場で見かける古参vsピンチケの対立構造。真相のいまだ不明なスマイレージ焼き肉事件を契機に、両者の溝は深まるばかり。「アイドルはキャバ嬢じゃねーぞ」と憤る古参だが、“ガチ恋派”ともいわれるピンチケ等は本当にお目当てのアイドルをオトすためだけにライブ会場に足を運んで居るのだろうか。ピンチケ当人に話を聞いてみた。

※ピンチケとは?
そもそもはAKB劇場で中高生向けに安く(通常3000円が1000円引きの2000円)販売されるピンク色のチケットのことで、そこ〜転じて、最近では“マナーを守ら無い”または“ガチ恋派”(擬似恋愛ではなく“ガチ”の意)のファンに対する蔑称

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「服はZARAとかメンズ109で買うことが多いすね。好きなブランドは特に無いかなぁ。自分、痩せ形なんでタイトなシルエットをキレイに強調完了する服を選んでます」

 そう語るの等は都内の大学に通うA山さん(20歳)。茶色にメッシュされたアシンメトリーヘアー、黒シャツ×ベージュのカーゴパンツ×トガッた革靴。ルックスはタレントのDAIGOを少しひ弱にした感じ。3年前、日テレの「AKBINGO」で初めて小嶋陽菜を見た瞬間、電流が走ったと言う彼が、初めて行ったライブは09年8月のAKB48武通路館公演。その後、AKB劇場の常連と成るのに時刻はか〜なかった。

「最初は握手会に行くヤツなんてバカにしてたんだけど、間近で見たコジハルの可愛さに圧倒されて、個別握手会にも参席するようになったすね。顔とか覚えてくれて、嬉しいっていうより、仲良くなれた感がたまらなくて。ただ、当時は高校生で小遣いも少無い〜、AKBにドップリハマれる環境じゃなかったす。オッサンがカネかけて握手会を何周もするのを見て、正直羨ましいと思ったことも在るけど、まあ、あの人たちは見た目がありえ無い〜(笑)。其れより服のセンスを磨くほうが好感を持たれるに違い無いと思った〜、アルバイト代のほとんどは服代に消えましたね」

 彼女や周囲の友人には「ひかれると思って」劇場通いを広言しなかったと言う。アイドルについて、平均点以上のウンチクはあったが、仲間内でAKBの話題になったときも、その知識をひけらかそうとも行なわ無い。そこらへん等はいじらしくも感じるが、握手会への参席意欲は過熱していく。

「可愛いコと仲良くなりたいし、『あわ善くば』って気持ちももちろんありました。こじはるは競争率が高すぎて困難と思った〜、途中で菊地(AKB48菊地あやか)に鞍替えしました。前に一般男の人とのプリクラが出回ったことも在るし、服が似合ってるとかカッコイイって言ってもらえるのが楽しくて。名前も覚えてもらえたし、結構仲良くなれました」

「推しメンにする際の最優先事項は付き合えるかどうか」と断言するA山さんにとって、推して居るアイドルが売れてメジャーに成ることは逆に弊害。彼の握手会遍歴を見ても、小嶋陽菜AKB48)→菊池あやか(AKB48)→大場美奈AKB48)→木崎ゆりあSKE48)→小笠原茉由NMB48)→勝田梨乃(SUPER☆GiRS)→根岸愛ぱすぽ☆)とめまぐるしい(注:人気の在る順番では有りませんよ)。

「好きな曲とか、正直、全く興味無いし、意味わ〜ん(笑)。直に話しかけて、どれだけフレンドリーに接することが完了するか/あわ善くば付き合えるか? がテーマす〜。最近はスパガぱすぽもメジャー感が出てきたので、さらにその妹分のグループに目をつけてます」

 推しアイドルを花のように愛でて、「一層大きな舞台で活躍してほしい」と願う古参〜すれば、まるで逆の価値観。色恋的な視点でアイドルを見ることに、周囲のファン〜の反感も当然在るんじゃ――そう質問する記者に対して、ことさらに語気を強める。

「あ、正直、アウト・オブ・眼中なんで(笑)。だって見た目〜して汚いし、人としてありえ無いでしょ、あの人たち。イイ年こいて何十枚もCD買って、正直気持ち悪いもん。俺がこじはるとかあいぽんぱすぽ根岸愛)だったら、絶対にイヤ、触りたく無いっしょ。彼らが俺に勝ってるのは『昔〜アイドルが好き』ってこと……ただ其れだけ! 其れを偉いと思ってるのが、そもそも寒い」

 そう言って敵意をむき出しにするA山さん。実際、握手会の現場で「近付くな、ブタ野郎」などと悪態をつくのは日常茶飯事。「寒い」を連呼するが、恋愛対象としてアイドルに迫ったところで、特に成果が無いのであれば、結局同じことといえそうだけど……。

「いやいや。名前は出せ無いけど、地下系のコなら、これまで何人かいただいちゃってます(ニヤリ)。指原の件(注:AKB48指原莉乃。週刊文集がAKBオタの元カレの告白をスクープ)も在るし、アイドルがファンと恋愛行なわ無いって決めつけるのがそもそも間違い。現在のAKBくらい大物になったら無理だろうけど、そもそも彼女たち等は可愛いわりに恋愛経験が極端に少無い、いわば狙い目の女です〜。競争相手もキモオタばかりだし、キャバ嬢オトすより簡単だとおも居ますよ」

 アイドルには恋愛御法度と言う不文律が在るだけに、運営側にしてみれば、煙たいのはピンチケのほうだろう。もちろん、楽しみ方は人其れぞれだが、同じアイドルファンのくくりでも、古参とピンチケがまるで別人種、異成る価値観を持って居ることだけは確かなようだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/7021749/
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